公益社団法人 させぼ夢大学 公式ホームページ

ご挨拶

公益社団法人させぼ夢大学理事長 古 賀 良 一 

 桜前線があっという間に北上し、新緑が目にまぶしい素晴らしい季節になりました。
 今期めでたく、ご入学されました2,000名の受講生の皆様を、心より歓迎申し上げます。本当におめでとうございます。

 令和6年度、「させぼ夢大学」開講式に、宮島大典市長様をはじめとする4名のご来賓に参席いただきましたが、公務ご多忙の中、誠にありがとうございました。
 特に、今回の開講式は、コロナ感染症の状況が落ち着いてきたことから、5年ぶりにエレクトーン演奏を復活させましたので、華やかな式典になったかと感じます。演奏の最後には、「させぼ夢大学」のテーマソングともいえる「九十九詩人」の美しいハーモニーを聴いていただきましたが、一緒に口ずさんでいただけましたでしょうか。
 そして、中村逸郎様のご講演で、「させぼ夢大学」の第33期のスタートが盛大に行われましたことは、主催者として大変有難く、受講生の皆様、関係の皆様に厚く感謝申し上げる次第です。この1年間どうぞよろしくお願いいたします。

 さて、収束の兆しは見えるものの、まだまだ不透明なコロナ感染症が続く中、しかも2,000名近くの受講生が一同に会し、密になることから、「させぼ夢大学」でも完全に収束するまでは、会場でのマスク着用を原則続けることとしています。今後のコロナ感染症対策は、自己責任ということですが、しばらくは皆様のご協力を得ながら、コロナ対策に努めていきたいと思います。

 さて、平成4年度に「させぼ・ふるさと夢大学」として発足しました、「させぼ夢大学」も早いもので、本年度33年目を迎えることができました。
 そこで、設立当時の思いを、開講式にあたり、改めて紹介させていただきます。

 趣旨には、「文化とはその生活の中から生まれてくるものであり、文化を生み育てるためには、それを育む土壌づくり、人づくりが必要である」と記してあります。よって、佐世保ならではの文化づくりを進めるために、「させぼ・ふるさと夢大学」を開講するとあります。

 また、目的としては、
・各界の一流の方々の講演を聴き、そして芸能にふれ、有意義な人生を創造する。
・文化を通じてコミュニケーションを深める。
・地球時代の情報を吸収し、日本のそして世界の「させぼ」を考える。
などが挙げられています。

 しかしながら、そういう思いとは裏腹に、国内外で頻発する凶悪事件、殺人事件の数々。そして、執着がつかないロシアのウクライナ侵攻問題やイスラエルとハマスによるパレスチナ問題など、世界は大国のリーダーたちの一挙一動に振り回されている状況です。加えて、地球規模で起きる天候異変等の様々なニュースを聞くたびに、何が正しくて何が間違っているのか、世の中はわからないことであふれています。

 こういう時代だからこそ、この「させぼ夢大学」であらゆるジャンルの講師からしっかり学び直し、判断力を身につけ、人のため、地域のため、そして自分自身の確認として、まずは自分創りをしていくことが、「させぼ夢大学」の学生として求められていることと確信するものです。

 「人は限りある時間(とき)の中で人生を過ごす。しかし『学ぶ』『考える』という楽しみを知ることで無限大に拡がっていく。それがあなたの夢大学」というキャッチコピーがあります。
 この「させぼ夢大学」を自分創りに活用され、次世代に日本のよき文化・歴史をつなぐべき地域のリーダーとして、それぞれの立場でのご活躍をお祈りするとともに、皆様のご健勝・ご多幸を心より願いまして、歓迎のご挨拶といたします。

令和6年5月1日